株式会社アストル

L'ASTRE ARTISAN BORDEAUX &
ESTATE COLLECTION

アストルが厳選するボルドー各地の珠玉の生産者たち

3世代引き継がれる
ピュイスガンの自然農法先駆シャトー

Château Beausejour

シャトー・ボーセジュール

ピュイスガン・サンテミリオンのシャトー・ボーセジュールは、現当主ジェラール・デュピュイの祖父の代から所有する、テロワールに恵まれたシャトーです。
父アランの時代から自然を尊重した農法を実施し、1947年から化学肥料などを使用していません。
トラディショナルなワインを造りながらも、毎年最上の区画のブドウを品種100%で使用し、
亜硫酸添加ゼロで造るキュヴェ「Sans Sulfite(サン・シュルフィテ)」をリリースするなど、新しい試みにも取り組んでいます。
また、カスティヨンやベルジュラックにも畑を所有し、幅広いラインナップでそれぞれのテロワールを表現している生産者でもあります。



左からヴィクトールさん、カミーユさん、ジェラールさん、アルマちゃん、マニュエルさんのデュピュイ家

左から:ヴィクトールさん、カミーユさん、ジェラールさん、アルマちゃん、マニュエルさんのデュピュイ家。

デュピュイ家はピュイスガン・サンテミリオンを拠点に、いくつかのシャトーを所有するワイン生産者です。
粘土石灰質土壌が広がるブドウ畑で、メルロ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョンのボルドーを代表する3品種を栽培し、長期熟成タイプのワインを長年にわたり造っています。
ナポレオン三世が建てたと言われる「シャトー・ボーセジュール」は、医師であり地元の名士でもあった、現当主ジェラールさんの祖父、
マルソー・デュピュイ氏が1934年に購入したことで、デュピュイ家による管理が始まりました。




祖父マルソーは、医師としての見識もあってか、現在の有機農法などの概念が浸透していなかった当時から、農薬や化学肥料に疑問を抱いていたと言われています。
周囲の農家や生産者たちにも、自らの持論を説いていた存在でした。
ジェラールさんの父であるアラン・デュピュイ氏もマルソーの教えを継承し、当主となった1947年から一度も農薬や化学肥料などを使用していません。
1950~60年代のボルドーでは「大量生産」を求めるシャトーが多く、収量を安定させるために農薬に頼る生産者も少なくありませんでした。
しかし、そうしたワイン造りの流行に左右されることなく、一切の肥料や化学物質を使わず、自然を尊重したブドウ栽培をおこなうことを決意しました。
また、家族経営の小規模シャトーでは珍しい「自社瓶詰め」も、アラン氏の代である1960年から始まりました。



ジェラール・デュピュイ氏

現在三代目となる当主のジェラール・デュピュイ氏は大学を卒業後、醸造学校でワイン造りの勉強を開始しました。
その後世界各国のワイン産地を巡ることを決意し、アメリカの銘醸地ナパ・ヴァレーの『パリの審判』で最高評価を得たスタッグス・リープや、
オーストラリアの高級ワインを手がけるワイナリーのペンフォールズ、ニュージーランドのワイナリーなどで知識と経験を積みました。
ボルドーに戻り、ネゴシアンで働きはじめたのち、1995年に高齢となった父アランのあとを継ぎ、
デュピュイ家のフラッグシップシャトー「シャトー・ボーセジュール」でのワイン造りを本格的に始めました。




ジェラール・デュピュイ氏ももちろん祖父と父の自然環境を尊重した農法を引き継ぎます。1998年にはエコセールの認定も受けています。
周辺環境に影響を受けやすく、特に農薬などに敏感な野生のチューリップが毎年花を咲かせることがボーセジュールの環境の良さを証明しています。
樽熟成を行うときに保管する「シェ」の床にもジェラール・デュピュイ氏の理想が表れています。
通路部分はコンクリートですが、樽の下部分にはコンクリートは無く、地面がそのままむき出しの状態になっています。
大地に接触することによって自然の力をワインに注入できるのでは、と科学的根拠はありませんが期待をこめてこのような設計にしているとのです。



デュピュイ家は「シャトー・ボーセジュール」の他に「シャトー・ラングレ Château Langlais」というシャトーもピュイスガン・サンテミリオンに所有しています。
1453年に建てられた「シャトー・ラングレ」の名前はフランス語で「イギリス人のシャトー」という意味をもち、かつてアキテーヌ地方がイギリス領であったことに由来します。
ボーセジュールの東に位置するこのシャトーはもともと現当主の父アランの母方家族が所有していたシャトーでしたが、
現当主ジェラール・デュピュイ氏が買い取り、ブドウ栽培からワイン醸造まで運営しています。
また、「シャトー・ラングレ」の畑の一部はカスティヨンのアペラシオンにまたがっており、
『ドメーヌ・ド・ラ・グランド・クーライ Domaine de la Grande Courraye』の名でカスティヨンACでリリースされています。




若き日のジェラール・デュピュイ氏と父アラン

若き日のジェラール・デュピュイ氏と父アラン。

マルソー、アラン、ジェラールと3代にわたりピュイスガンのワイン造りを牽引してきたデュピュイ家。
発酵には何世紀にも渡って地元ピュイスガン地区で使われてきた酵母を使うなど、地元の伝統を尊重しています。
祖父マルソーが時代に先駆けて提唱してきた「自然を大事にしたワイン造り」を実現するためジェラール・デュピュイ氏は徹底したこだわりでワインを造り続け、
ヴィクトールやマニュエル、カミーユたち次の世代に引き継がれていきます。